ファミコンコンプリートの定義について(2022/04/04)

ファミコンソフトをコンプリートしたと言う人が増えてきた中で、
では一体どこまでを集めていればコンプリートとみなされるのか決まってるといいなとは私も思ってました。
現状は自己申告制なので、「〇〇持ってなければコンプじゃない」とかいうつまらない論争になるのも
良くないなと思います。

個人的には、非売品を除いた市販品全てを集めてこそコンプリートで、
最低でも箱と説明書と動作に必要な付属品も揃っていないとコンプリートと思っていません。

「コンプリート」とは「完全な」という意味ですし、裸ソフトを集めるのと完品で揃えるのは難易度が違い過ぎるからです。
もちろん他人にそれを求めたり強要したりするつもりはありません。
裸で全タイトル揃えた人は「コンプリート」ではなく別の呼び方をすれば区別しやすいのではないかと思います。

ですので、本当に全てをコンプリートした人はまだ存在しないと確信してます。
ベストプレーデータROM2種完品とNHK学園6種完品とファミコンBOX専用タイトルだけでなく
現状判明しているバージョン違いも含めて全て持っている人って存在するんですかね?
ただしこれはみんなの共通認識だと思うのですが、非売品はサンプル品も含めると
既に世の中に存在しない品もあり総数が永遠に不明な為、コンプに含めないことにすべきです。

バージョン違いについてはまだまだ開拓の余地があり、
未だに新しく発見されることが多いので、総数は正直未知数です。
だからこそ、私はお店に行くと未だにファミコンコーナーだけは足を運び、
まだ気づいていないバージョン違いなどがないか探していたりします。
これは一人では到底無理ですので、SNS等を通じての情報共有が必要です。
「こんなの持ってるぜ」自慢でも構わないので是非とも情報を発信してほしいものです。

ただ、これだけ豪語しておいていうのもあれなんですが、
「全タイトル数を集めきる」ということが世間一般的には「コンプリート」ですので、
統一された定義を決めたほうがコレクター界隈だけでなく広く一般的な認知度の意味でもいいのではないかと思います。


以下、こうしてみてはどうかという私が決めてみたファミコン総数です。
「一般流通品で且つバージョン違いを含めないタイトル数」が基準です。


まずディスクカードは全196タイトルでいいと思う。

ディスクカードについては書換版と製品版で同タイトル名は同一とみなす。
任天堂オフィシャルの書き換えリストに、別タイトル表記があるかないかが判断基準。

・任天堂が別タイトルだと謳っている「新版次の一手」はいわゆる通信販売の形態だが例外的に別カウント
・SDガンダムは同タイトル内容違いの為、バージョン違いであり同一タイトルとみなす
・同様にウルトラマンと勇士の紋章の製品版と書き換え版は同一タイトルと判断する
・コナミックアイスホッケー書換版をなぜ別カウントにしているのかは正直わからないので同一カウント

もしウルトラマンを別タイトルとしてしまうと、
カセットの型番違いもすべて別タイトルとしなければならず、
膨大な量になってしまう上、型番違いやパッケージ違いが何タイトルあるのか現状明確でない為、
総数が定義できなくなってしまう。

勇士の紋章のようにゲーム内容が異なるのを別タイトルにすると、
全タイトルの動作検証を行わなくてはならなくなり、現実的ではない。
また、どこまでゲーム内容が異なれば別タイトルとみなすのか基準がない。
特にディスクカードは内部のデータのバージョンが細かく分かれているのを、
全て別カウントにしなければならなくなるので、別タイトル名でなければ別カウントにはしない。

オールナイトニッポンスーパーマリオは市販されていたそうですが
一般流通ではなく、フジ社屋内でのみ販売されていたそうですのでノーカウント。
これを含めることにすると、NHK学園やベストプレーデータROMもカウントすることになる。

アイアムティーチャーも別流通なのでノーカウントでいいのではないかと。
別流通を全て含めるとなるとコンプした人は誰もいなくなることになるので(笑


カセットは個別に判断していくしかないのですが、
全1055タイトルでいいと思います。

まず、「大技林」準拠は情報が古い。
当時は他にデータベースがなく、集め初めにはちょうど良い資料だったが、
さすがに1048本はNGだと思う。

「ファミ・コンプリート」1051本をベースにすると考え易い。
これに下記を追加。
・ファミリーベーシック
・同V3
・ドンキーコングJr+算数レッスン
  シャープC1同梱の為、市販品扱い。これを含めないとなるとファミリーベーシックも含めない
・PLAYBOX BASIC
  シャープC1用キーボード(市販品)の同梱品。これも上記と同様。

周辺機器付属タイトルを除外するとなると、
なんてったってベースボールやカラオケスタジオやデータックなども除外することになるので上記も含めざるを得ない。
個人的には本体に直接差さらないこれらのソフトは別に無理して含めなくてもいいと思っているが、
一般的なコンプリート基準の認知度から考えると市販されていた完全なる別タイトルである周辺機器付属ソフトはリストに入れたい。

下記を含めない
・ハイパーオリンピック殿様バージョン
  これが一番判断が難しい。正直どっちでもいい(笑
  正規メーカーから一般販売されている点と内容が異なることから、似たようなソフトにファミスタ87があるが、
  コナミが「このソフトは別タイトルというよりバージョン違い」というスタンスなので同一タイトルのバージョン違いと判断
・井崎脩五郎の競馬必勝学 ニューパッケージ版
  内容が同一でパッケージ違い。
  これを含めるとなると、パッケージ違いは全て別カウントになる。
・KUNGFU
  おそらく市販されていた。別タイトル名の為、カウントしたいが、
  内容が同一で表記が違うだけの表記違いと判断。
  これを含めるとなると井崎脩五郎も別タイトルだから含めることになってしまう。
・光栄のwithサウンドウェア
  市販品で、タイトル名が異なり、同梱品が異なり、JANが異なる。
  しかし、ソフト自体は全く同じの為、付属品違いでいいと思う。
  個人的には含めてほしいがこれを含めるとなるとコンプリートした人は一気に減るだろう。
  付属品違いを含めると下記2点も含めることになる。
・ハイパーオリンピックハイパーショット同梱版
  付属品が違うだけの同一タイトルと判断
・ワイルドガンマン光線銃同梱版
  付属品が違うだけ
・超人ウルトラベースボール限定版
  カートリッジの絵柄とパッケージが異なり、テレカが付属する。
  これもHO殿様と同じ理由で除外



私は、一つの定義だけを決めずに、世の中のすべてを集めたフルコンプ以外は
基準を緩くしてノーマルコンプとかセミコンプと言えばいいと思います。
若しくはコンプ定義を何段階かに分けて、

レベル@:一般市販品全タイトルコンプ:ノーマルコンプ(セミコンプ)
レベルA:別流通を含めたコンプ
レベルB:さらにバージョン違いやパッケージ違いを含めたコンプ
レベルC:さらに非売品を含めたコンプ

とかにすればいいのではないでしょうか?
私はBまでしか目指しませんが(笑


基準は何でもいいんですが、矛盾した基準や間違った基準で決まった総数が
界隈の定説になっているのは良くないです。
もし何か基準が決まったら、その全タイトルリストは毎年更新していき、2022年版、2023年版…と定めていけば、
今後は「〇〇年版の段階ではコンプリートしてた」という話で統一できるので便利ですよね。

どうしても「今、総数を決めよう。」「何本持ってればコンプリートかはっきりしよう」というのであれば、
もう面倒くさいから以下を含めない本数でいいんじゃないでしょうか?

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